深海誠監督の映画「天気の子」を観てきました。「君の名は。」が大ヒットした後の作品なので、注目度がとても高く上映回数も多い映画でした。
周りの評判を気にせずにに観た、自分の素直な感想を紹介します。
深海誠監督の映画「天気の子」を観た感想
タイトル | 天気の子(weathering with you) |
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監督 | 深海誠 |
映像 | |
音楽 | |
ストーリー | |
キャラクター |
序盤の伏線を後半で綺麗に回収するので、「君の名は。」が好きな人には好きな映画だと思います。音楽や映像は文句なしに素晴らしいのですが、ストーリーに関してはかなり好みが分かれそうです。
100%の晴れ女?むしろ雨女
ヒロインの陽菜さんは雨続きの東京を意図的に晴らすことが出来る「100%の晴れ女」。でも晴れ女が人柱になることで東京の異常気象は収まるという設定でしたね。逆に陽菜さんがこの世にいる限りは異常気象が延々と続いて雨が降り続けてしまうという…
存在するだけで異常気象になるなんて、もはや「雨女」では?
世界より彼女を選択する愛の形
天気の子ではRADWIMPSが歌う「愛にできることはまだあるかい?」という歌詞がとても印象的。
主人公の帆高は天気よりも陽菜さんを選択して、「世界の在り方を決定的に変えてしまったんだ」。
陽菜さんがこの世に存在する限り異常気象が延々と続いて雨が降りやむことはない。世界よりも彼女を選択するという究極の愛の形を描いた映画でした。
日本人しか分からないネタが仕込まれていた
「天気の子」は国際的にもきっと評価を受けるでしょう。そんな映画に日本人しか分からないであろうネタを仕込むところは流石だなぁと思いました。
日本で大流行した「歌って踊れる音楽」をカラオケする場面。
- 恋するフォーチュンクッキー
- 恋(逃げるは恥だが役に立つの曲)
映画が見るたびに「あの歌、大流行してたなぁー」と思い出せそうです。
帆高の家出の原因は分からずじまい
主人公の帆高は家出して東京まで出てくるのですが、「なぜ家出をしたのか?」は分かりませんでした。
お金がなくても家出をしてしまいたくなるような原因ってなんだろうと観た人は感じたはず。
中学生・高校生向けではない…
表現がやや過激なところも多く、正直中学生や高校生が観る映画ではないと感じました。
- 風俗店
- キャバクラ
- ラブホテル
- 拳銃で発砲
- 警察からの逃避行
家族で観るには向いてないですね。ターゲットが大学生や大人のカップル向けなのでしょう。「君の名は。」のような万人受けする内容ではありませんでした。
甘酸っぱい青春を大人が楽しむには良いと思います。
「weathering with you」の意味は?
サブタイトルである「weathering with you」には「あなたと共に困難を乗り越える」という意味があります。
- 天気という意味の「weather」
- 困難を乗り越えるという意味の「weather」
「weather」という単語の意味を上手くかけた秀逸なサブタイトルといえるでしょう。
一言で表すと「選択した責任を負って生きていく」
帆高は陽菜を選択しました。それは異常気象の世界を受け入れるということ。「選択した責任を背負って生きていく」ことを改めて考えさせられる映画でした。
自分の選択は正しかったのか、自分でも分からない。でも選択したのだからその責任を受け入れなければ。
恋愛要素も楽しめますが、「選択」について考えさせられる重い内容でした。
原作はKADOKAWAの小説
原作は角川文庫の小説です。原作も評判が良いので映画でハマったら読んでみてくださいね!