離婚したいけどまだ小さい子どもがいるから無理だな…
そう思っていませんか?
親の離婚は子どもにとって悪いことなのでしょうか?私はそうは思いません。
私の両親は子どもがいることを理由になかなか離婚しないでいました。結局、50歳を過ぎてから「熟年離婚」を選択しました。
離婚せずに婚姻生活を続ける親を見てきた私には「不仲なのに離婚しない親を持つ子どもの気持ち」が痛いほど分かるのです。
子どもの本当の気持ち、しっかり考えていますか?
中立の立場を取ったらどちらからも嫌われた
私は両親双方から悪口をひたすら聞いていました。
子どもとしては両親の悪いところを聞きたくありません。
だからこそ私は双方の悪口に対して肯定することなく、「そんなことないよ」と中立の立場でいようとしました。
その結果
両親のどちらからも敵視されるようになったのです。子どもだった私にとって板挟みの状況は耐え難い苦痛でした。
親の人生を潰しているという罪悪感
親が不仲だと気付いた子どもは「自分がいるから離婚できないんだ」と感じるようになります。
不仲で婚姻生活を続けている場合、両親の精神状態はとっても不安定ですよね。
両親から「お前がいるから離婚できないんだ!」なんて言われた日には心に深い傷を負います。たとえ感情的になってつい出てしまった言葉だとしても本心なのですから。
自分さえ生まれなければ両親はもっと幸せだったのに…何度も自分が存在する罪悪感に押しつぶされそうになりました。
離婚届に子どもがサインするという親孝行
両親は私が成人するまで不仲のまま婚姻生活を継続しました。そして虚構の婚姻生活に終止符を打つときがきたのです。
離婚 です。
離婚するためには当事者以外にも第三者のサインが必要です。大人となった私は両親の離婚届にサインをしました。
やっと親孝行できたという嬉しさ
終止符を打ってしまった罪悪感
なんとも言えない気持ちになりました。
まさか人生で結婚届より先に離婚届を書くことになろうとは思ってもいませんでした。「親孝行」だとは思っていてもやはり両親の離婚届にサインはしたくないものです。
記憶がないうちに離婚していたら良かったのに
何度もそう思いました。
小さい子どもはまだ記憶がありません。私が体験したつらい記憶は子どもが小さいうちに離婚すれば避けることが出来ます。
もちろん、子どもが小さいうちに離婚するからこそ発生する問題はあるでしょう。しかし、離婚しないからこそ発生する問題もあるのです。
最後に:離婚してもいいんだよ
子どもがいて離婚するか悩んでいる親へ伝えたい。
子持ちで離婚してもいいんだよ
子どものために無理をしてでも婚姻生活を続けたい方にも伝えたい。
- 奥さん(旦那)の悪口を子どもの前で言わないで
- 離婚しないことを子どものせいにしないで
- 子どもに離婚届へのサインを求めないで
無理な婚姻生活はストレスを溜めます。子どもにとっても親にとっても良いことはありません。
親が離婚したお祝いに豪華な料理をふるまってくれた時に思いました。
離婚という選択は悪くないということを。