珍しい動物とふれあえることで人気なフクロウカフェ。
来店する客が「可愛い、かわいい!」と言っている一方でフクロウたちの負担は計り知れません。
正直、かわいそうです。
フクロウカフェの何が問題なのか、かわいそうなフクロウたちを増やさないために考えてみましょう。
はじめに:フクロウが繋がれていることは問題ではない
「1日中繋がれているからかわいそう」という意見には否定的です。
フクロウをリーシュと呼ばれる紐で繋いで飼育するのは一般的な飼育本にも書かれるようなメジャーな飼育方法。
むしろ部屋で放し飼いにしている人の方が迷子にしてしまったり怪我をさせてしまう事例が多いです。
フクロウカフェの問題
さわられるストレス
フクロウは犬猫のように懐く動物ではありません。知らない人から触られるのはストレスです。
特に加減の知らない子どもとの触れ合いはフクロウにとっては酷でしょう。
フクロウカフェの閉店は寿命より早い
フクロウカフェは普及してきましたが、閉店するフクロウカフェもまた増えてきました。
フクロウの寿命は小型種でも15年、大型種になると30年生きることもあります。フクロウカフェは数年で閉店することもあり、残されたフクロウの行方が心配です。
フクロウを逃がしてしまう(ロスト)
フクロウカフェがフクロウを誤って逃がしてしまうケースも増えています。事故とはいえ、フクロウが迷子になれば交通事故やカラスに襲われて高確率で死んでしまいます。
もしフリーフライト訓練を外で行うなら鷹匠のようにGPSを付けてすぐに回収できるように管理すべきですし、追跡できないのであればフリーでフライトの訓練をすべきではありません。
メンテナンスでの死亡事故
フクロウの生態販売をするフクロウカフェが増えてきました。フクロウの生体販売をするフクロウカフェは爪切りや嘴を切る「メンテナンス」を行う場合が多いです。
爪切りや嘴を切るメンテナンスに関するトラブルが増えてきています。
技術がないのにメンテナンスサービスを請け負うフクロウカフェが登場したことで、死亡するフクロウまでいました。
本来なら健康を維持するために必須なメンテナンスが、死亡や怪我につながってしまうのです。健康だったはずのフクロウが死んでしまうのはとてもかわいそうですよね。
知識・技術のないフクロウカフェの増加が問題
フクロウカフェ全体を批判しているのではありません。しかし、知識・技術がないフクロウカフェでも開業できることが問題なのです。
管理の甘い一部のフクロウカフェによりかわいそうなフクロウが増えています。世間から虐待と言われてもおかしくないでしょう。
動物には命があります。きちんと知識や技術のあるフクロウカフェが増えてくれることを願うばかりです。